Heaven~第一章~
ドンドン近づいて行く学の事故現場。
そして強く感じて行く違和感。


こんなに凄い数のギャラリーが居るのに、一台も車とはすれ違っていない。
すれ違うどころか、この道路は堕天使以外走っていない。


その理由はすぐに分かった。
学の事故現場を中心にその周りを堕天使のメンバーが道を封鎖していた。
それだけでも驚くのに、
良く見れば堕天使のメンバーだけじゃなかった。


学とは違う色の特攻服。
学とは違う文字を背負っている面子。




……学。
こんなにもみんなが学を慕ってくれてるよ。


だけど、蓮沼が言っていたように死んじゃったら終わりなんだよ……



そしてゆっくりと私達が乗る車が止まった。


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