Heaven~第一章~
「椿と桐谷が何をしているかは関係ない」

「関係ないの?じゃあ何?」

「関係あるのは場所だ」

「は?場所?」

「あぁ、関係ないがあの街でとなると話は違う」

「意味が……」

「あの街は俺達の街だ」


獅朗はそう言って誇らしげに嵐達に視線を向けていた。


は?
いや、いや、俺達の街って……
何言ってんの?

これだから、お坊ちゃまの考えは分からない。
何がどうなると街一つを自分のだと言えてしまうのだろう。


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