Heaven~第一章~
説明が終わると「だから、連絡してくれない?」と真澄が私のスマホを指差した。


「別に良いけど、面倒なのは嫌なんだけど」

「大丈夫だよ。椿には迷惑かけないし。ねっ、」


真澄はニコッと笑っているけど、もう十分迷惑かけられてるんだけど……
って言うか、さっきから初対面でみんなで「椿、椿」って呼び捨てにして馴れ馴れしい。

気分はのらない……


「桐谷が出たらすぐ俺に代われば良い」

「私が話さなくても良いなら、私が居なくても良くない?」

「意味はある。お前のからかけるってことに」


嵐は何かを企むように笑い、かけてみれば分かるとだけ言った。


仕方ない。
学にかけないと本当に朝まで此処にいることになりそう。


「分かった」


私はスマホの画面をスクロールして学に連絡した。




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