Heaven~第一章~
窓の外にはきらびやかなネオン。
外から見ているには綺麗な場所。
だけど、一歩街へ入れば色んな欲望が交差している。

あの場所で、自由に楽しく生きて行くためには何かを犠牲にしなくちゃいけない。
誰かを裏切ったり、誰かを騙したり。

時には、裏切られる方になったり、騙される方にもなるけど、それでもあの街へ行く。

時間も時間で眠くなってきたら


「桐谷とはいつから一緒に居るんだ」


獅朗がいつの間にか私を見ていた。


「……どうせ調べて知ってるんじゃないの?」


このアウェーでの精一杯の抵抗だった。


「具体的には知らないからな」


否定しないのかよ……
やっぱり調べてたんだ。



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