Heaven~第一章~
「こんな時間に制服で一人?」


私は黙って頷いた。


「お腹空いてない?俺夕飯まだなんだけど一緒にどう?」

「……私、お金ないし」

「誘ってるんだから、そのくらいは奢るよ」


そんなあきらさまな言葉にも私はついて行った。

男は当たり障りのない話をして、私のご機嫌を取っているようにも感じたけど、ありがたく夕飯をご馳走になった。

それで「ご馳走様でした」なんて都合が良い話なんてなかった。


「電車とかないけど大丈夫?」


完全に気を許していたんだと思う。


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