Heaven~第一章~
ホテルを出て路地裏に止めてある黒いワンボックスへ私は乗り込んだ。


「お疲れ!」


運転席には違和感ありありの笑顔を貼付けた学。


「その顔、ウザい」


チラッと学を見て突き放すような言葉を吐いた。


「椿は連れねーな」


そう言って私の髪をクシャっとしてからまた笑う。
サイドミラーを見てから「じゃあ、出るか」とホテルの路地裏から大通りへと車を走らせた。


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