Heaven~第一章~
チッと獅朗の舌打ちが聞こえた。
「椿」
「……」
「椿」
「……」
「シカトしてんなよ」
身体ごと獅朗の方へ向かされ獅朗と視線が合う。
獅朗が何かを言おうとした時「着いたぞ」と嵐が声をかけてきた。
そして、獅朗はまた舌打ち。
車はネオンの消えている店先で止まった。
土曜のこの時間にネオンが消えているってことは、私達が来るからだろう。
「降りるぞ」
獅朗は車から降り私が降りるのを待っている。
降りるとまたすぐ私の手を握る。
「さっきも言ったけど、逃げないから離してよ」
獅朗はチラッと私を見て「桐谷に連絡しろ」と自分の言いたいことだけを言った。
「椿」
「……」
「椿」
「……」
「シカトしてんなよ」
身体ごと獅朗の方へ向かされ獅朗と視線が合う。
獅朗が何かを言おうとした時「着いたぞ」と嵐が声をかけてきた。
そして、獅朗はまた舌打ち。
車はネオンの消えている店先で止まった。
土曜のこの時間にネオンが消えているってことは、私達が来るからだろう。
「降りるぞ」
獅朗は車から降り私が降りるのを待っている。
降りるとまたすぐ私の手を握る。
「さっきも言ったけど、逃げないから離してよ」
獅朗はチラッと私を見て「桐谷に連絡しろ」と自分の言いたいことだけを言った。