Heaven~第一章~
「連絡するから手離して」


そう言うと今度は素直に離してくれた。


「学?椿だけど」

「大丈夫か?」


心配するようなことを言うけど、


「何笑ってんのよ!」

「いや、悪い」


笑いごとじゃないから!


「ムカつく!」

「悪いって謝ってんだろう。久辺も一緒か?」

「久辺?」


私は獅朗達に視線を向けながら学に聞くと「獅朗だよ。久辺獅朗」と獅朗のフルネームを教えてくれた。
 


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