Heaven~第一章~
始めは学の隣で一緒に見ていたけど、睡魔には勝てない。
ウトウトしている私に「眠いのか?」と学が声をかける。


「少し……眠い」

「少しって目閉じてんだろう」

「うん」

「寝る前に風呂入れよ」

「うん」

「椿、」

「うん」

「寝るならベッドで寝ろよ」


学の腕が私を抱き抱える。
私は無意識に学の腕から落ちないように、学の首に腕を回した。

ギシッとベッドのスプリングが軋む音が聞こえ「風呂は朝入れよ」と学が毛布をかけてくれた。


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