Heaven~第一章~
「あっ、忘れないうちに」


私はさっきの男からくすねたお金のうち2万を学に渡した。


「ご苦労さん」


嫌みのような言葉を口にし、ハンドルから片手だけ放しそれを受けとると、お金など興味ないようにそのままお金をクシャっとポケットに突っ込んだ。


「で、今日は?」

「こないだのファミレス」

「了解」


何時からだろう。
学とこんなことを始めたのは……


学は「暇潰し」何時もそう言って受け取らなかったけど、それじゃあ、借りを作るようで私が嫌だった。
だから「ガソリン代」そう言って受け取ることに頷いてくれた。


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