Heaven~第一章~
「椿?」

「あっ、お帰り」

「何やってんだよ」

「魚、見てた」


カーテンを閉めきっていて時間の感覚がおかしくなっていたらしい。


「気にいったのか?」


学は水槽に近付き紅尾金龍を覗くように見た。


「うん」


「なら、椿にやるよ」

「欲しいけど、飼えるような場所ないもん」

「場所?」

「こんなデカイ水槽なんて持ち歩けないじゃん」

「確かに持ち歩けねーな」


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