Heaven~第一章~
学には『暇潰し』
だけど私には『生活費』

学じゃなくて他の男でも構わなかった。
でも学とこうして組むのは……――


「じゃあ、無茶すんなよ」


私に干渉してこないから……


「無茶しないと生きて行けないから」


可愛いげのない言葉を吐いて、私は車から降りた。

助手席の窓が開きそこから学が真っすぐ私を見つめた。


「何かあったら連絡して来いよ」

「はい。はい」


干渉しないくせに、心配しているフリをする。


< 8 / 250 >

この作品をシェア

pagetop