Heaven~第一章~
解せない男。

学の車が離れて行くのを確認してから、鞄からスマホを取り出した。


今日はどうしよう……
とりあえずスマホを片手にファミレスの前に座った。

毎度、毎度のことだけど、ねぐらを探すのには苦労する。
仲の良い女友達なんて居ない。
だから『バカ』だと思っている男に頼るしかない。

下心ありありだろうが、それは仕方ない……

はぁ~
スマホから今日のねぐらをチョイスしようと画面をスクロールするのに集中しすぎていたのかもしれない。

だから……


「ねぇ、君」


声をかけられるまで気がつかなかった。


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