Heaven~第一章~
私が獅朗に聞くと学が私の隣に来て、学もスマホに耳を当てた。
獅朗の返事より、近くに居る学が気になって仕方ない。 

「何?」

小声で学に聞くとシーと口元に指を当てた。

"いつまで桐谷のとこに居るんだよ"

「いつまでってわかんないよ」

"桐谷と……"

「よ、久辺」

獅朗が何か言おうとしたタイミングで学が私からスマホを取り上げた。

獅朗と何を話しているのか、時々私を見て笑っている。
そして、私に代わることなくスマホを切って私に渡した。

「知らねー番号って久辺だったんだな」

「何で知ってたんだろう」

「番号なんて簡単に分かるよ」

「そうなの!じゃあ、学も簡単に分かちゃう?」

「ある程度情報があればな」

「こわっ」

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