Heaven~第一章~
「目立つようなことしてなければ、探されるようなことねーだろう」

「そうだけど、で、獅朗何だって言ってた?」

「いつまで椿はそこに居るのかって、」

「関係ないじゃんね。ほっといて欲しいんだけど」

「久辺にとって見たら関係ない訳じゃねーのかもな」

「は?何で?」

「さ~、」

さ~、って顔じゃない。
知ってるけど教えないって顔。

まぁ、獅朗のことなんてどうでもよいけど、
あの街で今は何もしていないのに、関係ない訳には行かないって意味が分からない。

「それより、そろそろバイトの支度する時間じゃねーの?」

「あっ、ヤバっ」

慌てて準備をすると「送ってくよ」と学が車のキーを持って立ち上がった。


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