Heaven~第一章~
「何?じゃないよ。今度はこんな店で働いてんの」

ソファーによりかかり周りを見渡した。

「わざわざ文句言いに来たの?」

「まさか~」

「じゃあ、何?」

「とりあえず何か飲めば?」

テーブルの上に置いてあるボトルに視線を向けた。

「じゃあ、遠慮なく」

私は右手を上げボーイを呼んだ。
そして、もちろん飲めない私の元にはウーロン茶。

「は?ウーロン茶?」

「飲めないからね」

真澄は驚いてからクスクス笑ってグラスを手に取った。

「いただきます」

「はい。どうぞ」

カチンとグラスが鳴りお互いグラスに口をつけた。


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