Heaven~第一章~
「一人?」

「ん?そうだけど、獅朗が一緒の方が良かった?」

「どうしてそうなるのよ」

「獅朗はこういうとこ好きじゃないし。嵐なんか来たら一大事だよ」

「ふ~ん」

「まぁ、椿は興味ないか」

「全くない」

それより早く帰って欲しい。
チラチラと店長の視線も気になるし、女の子達の視線はもっと気になる。
普段だったら気にならないけど、学から紹介されたこのお店ではそうもいかない。

一応、学にもメンツがあるわけだし……

「俺が居ると落ち着かない?」

「落ち着かないって言うかさ、あんただって居心地悪いでしょ……」

「あぁ、気にしないんだよ。そう言うのって。気にしてたら来ないよ」

「そうだろうけど……」

「ごめん、ごめん。ついイジメたくなっちゃって」

< 99 / 250 >

この作品をシェア

pagetop