フェアリーサイン
カナは姫梨ちゃん待ってと後を追うように走った。
ミカとサヤ達もそれに付いて行った。
「……………」
あたしは、その場に立ち尽くしていた。
もぅ……ヤダ。
いつまで、続くんだろう……?
こんな事したくないよ……。
「ふーん、人間って面倒くさい生き物だね」
あたしの右上からヤツの声が響く。
「(ち、ちょっと! 出てこないでよ! もし誰かに見られたら……)」
あたしは、辺りに誰も居ないかキョロキョロ確認した。