フェアリーサイン
第13羽、躊躇い……
「……ハァ………」
なんかと、制服に着替えて髪整えて、家を出た。
相変わらず、空は晴れやか。でも、風は少し涼しくなっていて気持ちのいい天候。まるで、あたしの気分とは正反対。
でも、あんな夢を見たせいか、すごく学校に行きたくない。
胃が痛くて、堪らない。
「莉緒! お前いつになったらあのキリ達に歯向かうんだよ! 昨日から、お前逃げてるだけじゃん」
あのバカがあたしの周りをハエの様に飛び回る。
ん? なんか、この光景見たぞ……。
やっぱり、今朝の夢は、正夢……?
その、言葉に胸が痛む。
独りは嫌。
みんなのグループから外されたくない。
怖い。独りが怖い。
あたしは、今朝見た夢を思い出してしまった。