フェアリーサイン
そこに、鋭い視線が突き刺さる。
サヤ、ミカ、カナがあたしを見てくる。
“もっと、面白い事やれよ”
そんな表情であたしを見てくる……。
独りになりたくない。
誰かのそばに居たいから、みんなが驚くようないけない事を進んでしていた。
そうすれば、仲間だって認めてくれる様な……あたしを受け入れてくれる気がしたから……。
けど……。
チラッと磯野さんを見ると端に、置かれた自分の机を元の場所に戻していた。
強いな……。
偉いな。こんな事されても泣かないんだね……?
“歯向かえよ”
あたしの耳でそんな声が響く。
あたしも強くなりたいな……。
目を閉じて、深呼吸をした。そして、あたしは磯野さんの方へと真っ直ぐ足を進めた。