プラチナ思考
好きな食べ物は、カリカリに焼かれたベーコンとジェノベーゼ
目玉焼きは両面焼きしか食べれない
美味しければ何でも食べるが
ブロッコリーだけは苦手
好きな音楽は、バンド系
うるさいのを好むがクラッシックも聴いたりする
洋服はこだわりなく
露出の少ないものならなんでも。
いろは明るい色
黒やグレーはあまり着たがらない
アクセサリーは、本物よりイミテーション
本物は緊張するとか。
インドア派なのでたまに外に連れ出さないといけない。
料理は基本何でも作れたり
朝が弱いことや
甘え上手なところ。
子どもたちを優先にと言いながら旦那一番になるとこ。
全部ひっくるめてコイツ
『なあ。』
『はいはい。ブロッコリーたべますよー。モサモサ嫌いだけどたべますよー。いいもん。快斗の夕飯白飯だけでもいいならたべますよー。』
『ふっ……』
すこし、いやかなり子どもな彼女は昔から変わらない
仕返し。というが本当に小さな事で。
ワイシャツをシワシワにしたり。(後で自分が泣き泣きアイロンかけていた)
長男と一緒に寝ていたり(抱きかかえられて終わるパターン)
夕飯白飯のみ。(冷蔵庫開ければ何かある)
まったく。
『菜月。』
『はぁい?』
ぶー。とふてくされた顔は翡翠が似てしまったあの顔では本気で怒るに怒れない
『ブロッコリー、食ってやろうか?』
『えっ?!いいの?』
パッと笑顔になる彼女にいつまでもドキドキしっぱなし
『そのかわり、今夜は覚悟しとけ』
耳元で囁くと真っ赤な顔して見つめていた
一体、何人子供をつくれば馴れるだろうか
いつも初々しい彼女に、悪戯な笑みを浮かべ皿に乗ったブロッコリーを食べる
『か、か、快斗っ!』
やっぱり食べる。と言うが遅い
嫌いなブロッコリーは快斗の皿から消えてゆく
『なんだ?』
『あ、ぅ。今日、は、ダメ……』
『…………そうだな。昨日も激しかったから。腰がもたねぇか。』
『!
い、いじわる!』
優しく頭を撫で快斗は、妻に本日何回目かのキスをした
『ふぅ……』
今度のは触れるだけではない方
しっかり腰に腕を回し、華奢な彼女を包み込んだ
長いようで短いキスが終わると、彼女は昨夜と同じ顔をする
本人は無意識だろうが、男は止められない欲情にかられる。
だが、自分はこれから仕事
激しく押し倒したい衝動になるが我慢した。
『快斗……?』
『大人しくしてろよ?』
濡れた唇を親指で拭えば、彼女は嬉しそうに笑う
『どこもいかないよ?』
『本当かよ、お前はいつだって自由に歩き回る、 いっそ首輪でもつけるか。』
『やだ。』
こてん。とワイシャツに顔埋め甘える仕草
まだ化粧もしていない彼女が朝にやる習慣みたいなもの
『快斗ー。』
『ん?』
『気をつけてね。事故とか、犯罪とか。』
『クックッ…………あぁ。』
『笑わないでよー。あなたの妻は本気で言ってますよー』
『悪い、それから?』
『あとはね、快斗のこと大好きだからね。浮気もヤだからね』
『お前以上の女がいるなら見てみてぇな。』
『見ちゃダメ。私だけ。』
『ほぅ……珍しい』
彼女が独占欲をだすとは、珍しい
ギュッと、腰に回された腕が少しだけ強くなった
『菜月……』
『なぁに?』
『愛してる。』
『ふふっ、快斗も珍しいね。』
『たまにはいいだろ。』
あと数分だけ。
甘い世界に浸っていたい
出来るなら永遠に。