王道恋愛はじめませんか?



『俺は、これからずっと、みのりの傍にいる。』

「…!」


耳元に飛び込んできた彼の言葉に、私は目を見開かせてしまう。

いきなり何を、と口挟む前に、彼は続けた。


『一緒に居られる時間は少ないかもしれない。時にはみのりを淋しく感じさせてしまうかもしれない。みのりがツラいとき、悲しいとき、一緒に居られる保証なんてできないけど――…これだけは約束する。』

「……」

『俺が、みのりを孤独にはさせない。』

「……ッ」


これで、何度目なのだろう。

彼の言葉に、私の心が揺さぶられた瞬間は。

その度に私は何も言えなくなって、心がいっぱいになって、また…彼を好きになる。


『ずっといるよ。すぐには駆けつけられないかもしれないけど、みのりの傍に、ずっといる。』


ああもう、泣きそうだ。

嬉しくて、感動して、幸せで。


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