桜色


なっちゃんから背中押されたことだし…
まずは話しかけなきゃ。

何て言えばいいのかな。


「ねえ。」


「は、はい!!」


考え事をして完全に my world に
入り込んでいた私は慌てて返事をした。


「ぷっ!!
あの、朝…」

お礼言わなきゃ!


「ありがとう!!
私のせいで遅れちゃったよね…?
ほんとごめんなさい!」


空君の言葉をさえぎって言っちゃった。


「ううん。君がいなくても
どうせ遅れてたから…
間に合ってよかったね、高塚さん」


ハワワワワワ…!!!!!!!!

な、名前よばれちゃった!
でも高塚さんって、距離あるような感じが
するなぁ…チクッ

でも、始めて名前呼ばれちゃった!!
ドキッ


二つの感情が交差する。
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