桜色
私が黙っていると、


「俺のことは空って呼んで」


空…
心のなかでは空君なんて、
馴れ馴れしく勝手に呼んでたけど
呼び捨てで口に出すなんて
恥ずかしすぎるよ…


「じゃあ、空君で!
これから、よろしくね!」


「おう!」


そう言って自分の席に戻っていった。


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