桜色
気づいた気持ち
入学式から一週間がたった。
あれから空君とはだいぶ仲が良くなって
嬉しい反面、複雑かな気持ちがあった。
それは、今まで感じたことのない感情。
気づいたら、空君を探し目でおっている。
目が合えば、恥ずかしくて
すぐ反らしてしまうのにまた見てしまう。
わからない…
こんなことはじめてで…
もっともっと近づきたいのに
どうすればいいのかわからない。
「美桜~
最近、イイカンジだよね!」
嬉しそうに話すなっちゃん。
私、空君と友達になりたかった。
…はずなのに、友達になったのに
なにか違うの。
「私、どうしちゃったんだろ…」
「そっか…」
と、一人で呟くなっちゃん。
難しい顔をしてる。
「美桜、初恋だもんね!」
はつこい…?
ハツコイ…?
…初恋!?
「だ、誰に!?」