恋する歌舞伎
騒ぎのあと、仇吉はこっそり丹次郎の家を訪ねる。

そして「今夜あなたが探している茶入を手に入れる。その代わりに、腕に彫られた“米八命”の刺青を消して欲しい」と懇願するのだった。

丹次郎は承知し、腕の刺青を焼き潰す。

仇吉は深川の二軒茶屋へ赴き、意を決し盗んだ疑いのある男を口説き落とし茶入を手に入れようとする。

しかしこの大事なミッションを邪魔したのは、またもや米八。

丹次郎と会っているのだと思い込んだ米八は、怒りに任せて座敷に下駄を投げ入れたのだ。

ところがそこに丹次郎はいなかった・・・

仇吉はこの件で、羽織を踏みつけられた因縁が再燃し、今度は仕返しに、投げ入れられた下駄で米八の頭を打ち据えるのだった!
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