恋する歌舞伎
米八は、その場は退散したが黙ってはいられない。

仇吉を待ち伏せし、更なる仕返しにと丹次郎が探す茶入を奪おうと斬り掛かる!

深川芸者の意地のぶつかりあいはどちらも引くことはなく、激しい争いとなる。

そこへ割って入ったのは丹次郎。

「仇吉が手に入れた茶入は、実は真っ赤な偽物で、本物は既に取り返した」というまさかの展開。

茶入を取り戻したことで、半次郎は無事に帰参がかない、喜ぶ丹次郎を見たことで仇吉、米八のわだかまりも解ける。

肝心の四角関係の行方はというと、丹次郎は、お蝶との祝言を進めるというあっけない結末。

元・恋敵であった仇吉・米八は意気消沈しながら両人を見届けるのだった。

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