大好きな貴方へ 愛を込めて
私は、寝ているとき長い長い夢を見た。
そこには、私と裕ちゃんが手を繋ぎ幸せそうに歩いている。
でも、それも長く続かず、すぐに終わりを告げた。
裕ちゃんが、私の手を放し、他の女の子と幸せそうに歩き出した。
「裕ちゃん裕ちゃんっ」
私は、何度も何度も呼び掛けながら追いかける。
でも、裕ちゃんはどんどん見えなくなっていく。
いつの間にか私は暗闇の中どっちに進んだらいいのかも分からずただ、一人で歩き続けている。
でも、疲れて座り込んだ私に呼びかける声がしている。
でも、この暗闇から出たらきっとまたこの先も闇が待っているだろう。
だったら、ここに居たい。
でも……………………
もしかしたらここから出たら…………
この暗闇から出られるかも……
「………。………な………りな、りなっ」
ピッピッピッピッ
「ゆ、ちゃん?」
「りなっ!!」
どこ?ここ………
「良かったりなっ」
母が泣きながら私に抱きついてくる。
「心配したんだぞ?4日間も寝たきりで…さっき、心臓が止まって………」
父も、涙を流しながら話してくれた。
「わ、「バカッ」
「あい、ちゃん?どうして?学校は?」
そこには、涙で顔をぐしゃぐしゃにしたあいちゃんが立っていた。
「お父さんにもお母さんにも迷惑かけてっ心配したんだからっバカだよっりなは、バカだよっなんで、相談しなかったの?バカっ」
「うん…ごめんなさい…ご、ごめんなさぃう、うぇーん」
皆いっぱい泣いた。
それぞれの思いを全部涙で出しきった。