大好きな貴方へ  愛を込めて


私は、家に帰ってお母さんに話した。

「私…妊娠してるかも………」

「え?びょ、病院行く?行きましょっ」

私達は、すぐに病院に向かった。

「妊娠してますね。8周に入った頃ですねっどうしますか?産みますか?まぁ、とりあえず来週来てください。」


車の中は静まり返っていた。

家についてベッドに横になっていると部屋にお母さんが入ってきた。

「りな?りなは、どうしたい?産みたい?」

「分からないけど……でも、この子を産んでいいのか分からない。」

「そう……彼氏さんとお話して決めなさい…お母さんも高校の時妊娠したことがあったの……でも、お母さんは堕ろせって親に言われて無理やり堕ろしたわ……辛くてね……だから、貴女にはきちんと自分で決めて欲しいの……だから、ちゃんと考えなさい。」

お母さんが………


「赤ちゃん……ここにいるの?」


<いるよ>


そう言われたようだった。


ここにいるのね?…………。


私は………………。



< 52 / 78 >

この作品をシェア

pagetop