大好きな貴方へ 愛を込めて
私達は、お墓の前で手を合わせる。
「ママぁ、なにしてるの?」
優奈が不思議そうな顔をする。
「手を合わせてお話するの」
「ふぅーん…ゆうなもぉ」
優奈は、手を合わせて目を瞑る。
私達も手を合わせて目を瞑る。
─ミヤビさん……
裕ちゃんのこと……
謝るのは私の方です。
本当に、ごめんなさい。
私、裕ちゃんの事すごく
好きになって…
諦められなくて
すごく、すごく好きで…
ミヤビさん、ありがとうございます。
私絶対に裕ちゃんを幸せにしてします。
裕ちゃんが幸せって思えるように…
ありがとう─
私は、目を開ける。
隣には、まだ手を合わせている裕ちゃんの姿。
まだ、ミヤビさんとお話してるのかな?
私は、裕ちゃんが目を開けるまでただ、待っていた。
裕ちゃんは、目をゆっくり開く。
そして、私を見た。
裕ちゃんは、寂しそうなでも、スッキリしたような顔をしていた。
そして、いつもの優しい笑顔で言った。