人魚がいた夏-第1部-
「おい!!!佐藤大丈夫か!?」




ふと耳に三ツ屋の声が響く。





波音はとっさに雫を見た。







三ツ屋に支えられた雫の顔は真っ青だった。





「気持ち...悪い...」




かすかな声で雫が訴える。





しかし、この学校には保険室がないため、近くの診療所に運ぶ事になっている。





「俺、診療所つれていきます」


















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