人魚がいた夏-第1部-

煌星の如<BY*陸>


俺の部屋のドアがしめられた。



波音...


泣いて、たな...



あいつ「おめでとう」なんていったよな。


何勘違いされてんだよ、俺。


頭を両手でかきむしる。

なんだか胸の中が悔しさでいっぱいになる。


「なんで勘違いなんかしてんだよっ」



俺は慌ててたって、となりの波音の部屋を乱暴にあけた。

「波音っ




...え?」




部屋はもぬけの空だった。

波音..?



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