クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
蓮磨「そうだ!秋は知ってるんだろ!?
光陰のこと!!春暁も!」
「「っ…!」」
アキラさんとハルさんの2人は蓮磨の視線から目を逸らし、唇を噛み締める。
俺はそんな2人から目線を外し、倉庫の壁に寄りかかってるひなへと向けた。
ひなも俺を見ていて、バチッと目が合わさった時、どちらともなく頷いた。
そして、俺は"真実"を教えるために口を開いた。
琥珀「"それ"が知りたいのなら俺が教えてやる。」
「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」
春暁「蝶っ!」
秋良「っ!!琥珀!!」
俺の言葉に驚く周りに対し、ハルさんとアキラさんは俺に話すなと名前を呼ぶ。
そんな2人を俺は目で制止した。
2人はなにかまだ言いたそうだが、固く口を結んだ。
雷「お前も知ってたのかっ!」
琥珀「…お前らは"それ"を聞く覚悟があるか?後悔するかもしれねぇよ。
"それ"は、警察上層部と俺らしか知らないことだ。
本当に、ひまを知りたいなら教えてやる。
けど、"裏"は常に死と隣合わせだと言う事を肝に銘じろ」
これは脅しじゃない。
殺し屋は、ひまは、いつ死んだっておかしくない。
だけど俺らは、俺ら殺し屋は、"裏"で生きることしか出来ないんだ。