クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
下っ端、先代、幹部たちは更に驚き、倉庫は騒がしくなった。
だが、俺はそんなことに耳を傾けず、ただ隣のこーに集中していた。
こーは面白い玩具を見つけたような顔でゆっくりと振り返り、上にいる希輝に目線を向けた。
琥珀「お前は殺される覚悟が出来たのか?」
何かを企んだような笑みを希輝に向ける
希輝「…そんなの、出来るはずがないじゃない!」
響、天、輝、りゅーには意外な言葉だったらしく、ここで初めて目を丸くした。
俺とこーはそんな答えとっくにわかっていたから、表情1つ変えない。
けれど、希輝はそんなこと気にせずに言葉を続けた。
希輝「っ、それでも!私がやった"罪"は一生元に戻らない!!
だからせめてっ、パパたちが死んだ理由を知らなきゃ!!
ううん。違う。
私は知るべきなの、だって"あの時"っ…」
琥珀「合格。」
「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」
「「「「!?」」」」
陽向「…………。」
こーは希輝の言葉を遮り、真顔で合格をだした。
そのことに驚いたのは俺とこーを除いた全員。
…俺はこーが合格にした理由に理解は出来るが、納得はしない。
こいつのせいでひまが苦しんだのは変わりないんだから。