クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
希輝「ッ、ほんとにいいの?」
琥珀「合格っつってんだろ。気が変わらない内にさっさと来い」
りゅーたちは理由なんてわからないだろう。
その理由は本人たち以外に俺を含めた5人しか知らないのだから。
バタバタバタッ
希輝は周りのざわつきを無視して、駆け足で俺たちの元へ来た。
琥珀「…他は?こいつだけでいいのか??」
まるで、もっといるだろ。とでもいうような訊き方だ。
……恐らく、こーは俺の知らないひまの過去を知っているのだろう。
だからこそ、まだ知るべき人間がいると判断した。
…ひまは、俺たちに隠してることは数多くある。
それでも、他の人が知ってることなら、俺たちは何でも知りたい。
他の人に話すくらいなのだから、その人たちはひまにとって"守るべき人"と同じくらい大切なんだ。
志「…俺も行く。」
円「俺たちは知っておくべきだ。」
飛鳥「俺も連れてってくれ」
雷「俺たちはまだあの時の"真実"を知らない。」
京「…いい加減、"あいつ"のことも話すべきだと思ってた。」
二代目、三代目、四代目の5人は何かあるとは思ってた。
…妙にひまは5人の前で感情的になってたからな。