クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
騎士「…あぁ。初めは信じられない。ってか、信じる気さえなかったし。
だから俺は、真実かを確認するために社長に連絡した。
pururururururu--
けれど、電話もメールもメッセージも、何も反応はない。
何度電話を掛けても、電源が入ってないとアナウンスが聴こえるだけ。
「くそっ!繋がらないっっ!!」
今まで、連絡がつかないことなど一度も無かった。
「こっちも繋がりません!」
……何をしても八方塞がりで、俺にはもうどうしようもなかった。
「なんで社長はこんなこと!!」
「俺にもわかんねぇよ!
なんであいつが急にっ!!!!
こんなん社長秘書の俺が許さねぇ…っ!!」
俺は、向日葵の、社長の、秘書なのに。
会社の一番近くで、社長を見てきたのに。
…俺にはあいつの考えてることが何も分からなかった。
あいつが社長を降りるなんて、思いもしなかったんだ。
そんな時、俺が手に持っていた携帯が鳴った。
ブーブーッブー ピッ
「もしもし!?」
気づいてすぐに出たため、相手の名前など見なかった。
『なぁ、そっちにひま行ってねーか??』
だから当然社長からかと思っていたが、相手の人物は社長じゃなく、星だった。
「…は?星??」
『ああ。で、ひまはいんのか?いねーのか?』
どっちだ。といつもより不機嫌そうに問いかけてくる。
…何故だかはわからないが、嫌な予感がし、俺は素直に答えた。