クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
陽向「ひまは本当の兄妹じゃない。
てか、ひまは俺と双子になるはずがないんだよ。ひまはこーと同い年なんだから」
「「「「「「「「「「…は、?」」」」」」」」」」
琳歌「ちょ、ちょっと待ってよ!
こーくんと同い年!?ひまちゃんが!?嘘でしょ!なんで年齢まで偽る必要があるの!?」
ポカンと周りが固まる中、琳だけは立ち上がって俺の目の前に来た。
ありえない。と俺の肩を掴んで揺さぶる。
……気持ちはわかる。
でも、ひまを責めることなど俺には出来ないんだ。
陽向「…ひまは、俺の"姉"としてじゃ、だめだったんだ」
……全部俺のことを思ってやったことだから。
春暁「…龍。どうゆうことだ?」
動揺が隠せない周りに対し、ハルさんはポーカーフェイスを貫いている。
陽向「…今からそれを話すよ
まずはひまとの出会いから、ね。
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今から約12年前。
当時の俺は2歳年上の実の姉、"陽愛(ヒヨリ)"こと"ひよ"と2人暮らしだった。
…ひまに会う前までは幼すぎて覚えてないから、これは全部後からひよに聞いた話だ。
両親は俺が3歳の時に事故で既に他界していた。
親戚類なども全く居なかった俺たち姉弟は、親が他界してすぐ児童養護施設へとあずけられた。
しかし俺たちは施設に窮屈さを感じ、施設から逃げ出したらしい。
そこで何処にも行く手もなかった俺たちに手を貸してくれたのは、当時18歳だったりゅーの双子の兄、"すー"こと"澄海(スカイ)"だった。
すーに施設から逃げ出したことを正直に話すと、施設に戻されるかと思いきや、自分の家に連れて行ってくれた。