クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
プロローグ
___十数年前
酷い雷雨だったある日。
ある倉庫で、銃声が響き渡った
「きーちゃんッ…!!!!
きーちゃん!やだっ!!起きてよっっ!!」
背中から血を流して倒れている高校生くらいの青年の傷口を、小さな手で止血する幼い少女。
「葵絆っ!!!!」
「百桃!!どうゆうことだよッ!?
誰なんだよあいつは!」
「そんなの後でいいだろ!!
いいから止血しろよ…っ!!」
倒れている青年と同い年くらいの青年3人。
その内の1人、焦げ茶色の髪をした青年は"葵絆"と呼んだ金髪の青年の元へと駆け寄った。
茶髪の青年は、手で圧迫止血していた"百桃"という少女を責める。
くせっ毛ある黒髪の青年は、逸早く救急車を呼び、ポケットからハンカチを出して"葵絆"と呼ばれる青年の止血を手伝う。
「全部、お前のせいでこうなったんだ。
そうだろ?百桃」