クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
「「「「「「「「「「!!??」」」」」」」」」」
神楽「陽向たちは兄ちゃんの友達だったの!?」
凪「じゃあまさか、あのホテルに一緒にいった友達って…!」
自分の兄の名前を聞いた2人は立ち上がって声を荒らげる。
…それもそうだ。
まさか、俺がしーの友達だったとは思わないだろう。
陽向「あの事件のことは後でちゃんと説明するから。今は黙って聞いてて…
「…って、あれ?この子だれ??2人の友だち?」
ひよの隣に座っていたひまにしーが気づいた。
「(ビクッ)…ぁ、えと……、」
目を向けられたひまは大きく肩を震わせた。
それに気づいた俺とひよは慌ててひまから目を逸らすようにしーに話しかけた。
「あ、えっとね!私たちのかぞくなの!!
こーくんも来るなら、こーくんが来てからせつめいするね!!」
「ねえ、しー!お金もってる??のみもののみたいからついてきて!!」
「え?あ、あぁ。いいよ。
陽愛、ちょっと行ってくるから待ってて。」
グイグイとしーの腕を引っ張って必死でひまから目を逸らさせた。
しーも怪しいと思ってはいたのだろうが、流石は最年長、俺たちがひまを庇っていることに気づいたからか、何も聞いては来なかった。
…それから戻ってすぐにこーが来た。
「こーくん!こっちこっち!!」
公園の入口でキョロキョロと人を探す日本には珍しい赤髪の少年、"こー"こと"琥珀"をひよが大声で呼ぶ。