クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
「!ひよ!!ひな!!しー!!」
「こー!はーやーくー!」
こっちに気がついたこーを、俺はぴょんぴょんとジャンプしながら笑顔で手招きした。
タタタタタッ
こーはこっちに手を上げてから、走って来た。
「おっはよー!!こー!」
走って駆け寄ってきたこーに俺は勢いよく抱きついた。
「バカっ!!おはようじゃないよ
こんにちわ、こー。」
そんな俺を後ろで見ていたしーが笑顔で俺の頭を叩いてから引き剥がし、こーに挨拶した。
「まーまー、いいじゃん。
おはよう!こんにちわ!こーくん。」
「………。(ペコリ)」
一歩後ろで苦笑いして見ていたひよの後ろに隠れて、こーに浅く頭を下げたひま。
「?その子だれ??」
プクーっと頬を膨らませていた俺の頭をポンポンと撫でたこーがひまに気がつく。
「…ぁ……」
さっきと同じで何か言おうと、口をパクパクと動かすが、言葉にはならない。
「人にきく前に自分から、だろ?」
しーは困ったように笑いながら軽くこーの肩を叩いた。
「あ、うん。そうだよな」
肩を叩かれたことによって我に返ったらしいこーは、ひまから目を離すことなく言葉を続けた。
「俺は朝比奈琥珀、6さい。
"こー"でも、"琥珀"でも、よびかたはなんでもいいよ!よろしくね!!」
なるべく怖がらせないようにと思ったのか、満面の笑みで自己紹介したこー。