クロ * Full picture of the plan * Ⅳ



響「ちょ!マスター何なんですかこれ!!
高校出たら仕事再開するって言ってたじゃないですか!!」



輝「二代目マスターって何。
マスターが陽炎を作ったんじゃなかったんですか。」



天「てか!罪がリーダーとか初めて聞いたんですけど!?」



読み上げた天も、聞いていた響と輝も、揃ってマスターであるりゅーに詰め寄る。



響はまだしも、天と輝がここまで声を荒らげるのはかなり貴重だ。



…それだけ、陽炎を大切にしているということだろう。



龍海「落ち着け、お前ら。
隠してたのは悪いとは思ってるが、俺は罪に逆らうことなんか出来ねーんだよ」



苦笑いで3人を落ち着かせるりゅーは困惑気味だ。



輝「…逆らえない??どうゆう意味ですか。
陽炎のマスターはあなたでしょ?」



龍海「ちげーよ。俺はマスター"代理"だ
俺なんかより前に罪は陽炎にいたんだ。」



「「「は?」」」



マスターだと思っていたのりゅーがただの代理で、ただの殺し屋仲間だと思っていた罪がリーダーで。



…響たちが混乱するのも無理はない。



多分こいつらは何も聞かされていなかったんだろうからな。



龍海「一つずつ説明してく。
聞きたいことは順に聞いてくれ」



天「じゃあ俺からいいですか?」



龍海「嗚呼」



天「マスターが"代理"なら、本当のマスターは誰なんですか?
それを罪も知ってるんですか??」



まずはさっきの続きの質問をされ、りゅーは眉間に皺を寄せて答える。



龍海「…マスターであり、陽炎を作ったのは、俺の双子の兄である澄海だ。
罪もそれは知ってるし、俺に代理をやってくれと言ったのも罪だ。」


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