クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
星藍「何。つまりこーは、ひまに恋愛感情はねぇし、ただの家族としか見てねぇと言いたいわけ?」
琥珀「当たり前だろ!!お前は何を勘違いしてんだ!」
……勘違い、ねぇ……。
俺がひまのことに関して勘違いなんかする訳ねぇじゃん。
一応彼氏として9年間も付き合ってたんだぜ?
そんな俺に隠し通せるとでも……
って、まさか…?
星藍「そういや、お前ら変なとこで鈍感だったよなぁ…」
琥珀「はあ!?いきなりなんなんだよ。」
ひまと似て、こーもひなも、変なとこで鈍感で、気がつかなくていいとこは鋭いんだよなぁ…
あーもう!
自分の気持ちくらい理解しろっつーの!!
幼稚園児じゃあるまいし、恋愛感情がわからねぇとかねぇよな??
星藍「…こー、お前まさか初恋はまだとか言わねぇだろうな?」
…一回思いつくとありえそうな気がして、思わず口に出して聞いていた。
琥珀「はぁ!?お前はマジでさっきから何なんだよ!?っつーか、お前になんでそんなこと教えなきゃなんねーんだよ!
ひまのことは恋愛感情で見てねぇっつってんだろ?」
星藍「とりあえずひまのことは一旦置いといて、お前本当に初恋とかまだなわけ!?」
また図星を突いたからか、目を細めた。
…ってことは、
星藍「えぇぇぇえ!?マジでまだなのか!!
ある意味貴重だぞ、お前。」
琥珀「うっせっ!別に今はそんなん関係ねぇだろーが!!外国育ちの星と一緒にすんな!!!!」
あー!もう!!と怒ってテラスを出ていってしまったこーの背中を見送る。