クロ * Full picture of the plan * Ⅳ



彼方「ちょ、な、なんで宮さんがここにいるんだよ!?」



え、?タメ??



彼方は目を丸くしたまま、タメ口で大輔さんへと話しかけた。



大輔「は?なんでって…ここ、オレん家だし。」



「「「はあぁぁぁぁあ!?」」」



平然と当たり前のことを言った大輔さんに3人はまた揃って声を上げる。



彼方「ちょっ!凪!!お前が言ってた大輔さんって、まさかこの人かよ!?」



凪「は?何言ってんだ。当たり前だろ」



それ以外に誰がいんだよ?



春暁「…宮先輩、父親だったんですか、」



秋良「マジかよ。全然気づかなかったし」



はあぁぁぁぁと大きくため息をつく秋良さんと春暁さんも大輔さんを知っていたらしい。



陽向「…なぁ、こっちがついていけねーし、そこまでにしてくんね?」



軽く混乱してきた俺の背後から呆れたような陽向の声が掛かる。



大輔「あ、そういやお前ら何しに来たんだ?」



凪「…大輔さんに話があって来ました。」



大輔「……とりあえず入れ。」



「「「「「「「「「「お邪魔します。」」」」」」」」」」



俺が真剣なのに気がついた大輔さんは目を細め、俺たちを中に入れた。



陽向「…琥珀。和月たち。いいか?」



『あぁ。』『はい。』



この家で一番広い客間に案内した大輔さんを囲むように俺たちは座った。



俺の隣に座る陽向は端末に向けて話しかけると、耳についているイヤホンから返事が聴こえた。



陽向「…んじゃ、ここは俺が仕切らせてもらう。」



「「「「「「「「「「あぁ。」」」」」」」」」」



よろしく。と丁寧に頭を下げる陽向に俺たちが応えると、早速話し出した。


< 250 / 386 >

この作品をシェア

pagetop