クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
『……その声は比呂斗か。
じゃあ、そこには和月たちだけじゃなく、響たちもいるのか、、』
声だけでわかるなんて流石だが、何故俺たちまでわかるのだろうか。
…まあ、それは向日葵だからとしか言いようがないが。
響「ああ。いるよ」
『………結果発表だっただろ?テスト。
大丈夫だったか??』
…なんで知ってんだ。
思わずそう口にしそうになったが、慌てて呑み込んだ。
天「よく知ってんね。
まあ、彼方と響と伊織が危なかったけど大丈夫だよ」
輝「…琥珀と陽向は相変わらず1位だったし。」
『…そう。』
それだけ呟いて、沈黙になった。
勇起斗「……んで?なんで来ないの??」
『…………悪い。忙しいんだ』
…忙しい、?
確かに、俺たちが仕事をやらない分、向日葵が殺っているが、そんなにか?
倉庫に来れないほど、大変なのか??
和月「…次はいつくんの?」
『………。
今週に一回行く』
多分…。と小さく付け足されたが、行くと言ったからには向日葵は来るだろう。
翔流「…土曜は、報告会があるよ」
『……ん。知ってる』
沙夏「……じゃあ、絶対来てよ?」
『ん………』
和月「忙しいとこ悪かったな。
じゃあ、またな」
『…ん。』ブチッ
小さく聞こえた向日葵の返事を最後に、カズは電話を切った。