クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
それがなんのすいっちか、りかいするまえに
ビビーッッ
「ぅっ、あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁあ!!」
あたまに、いままでにうけたことのないはげしいしょうげきがはしった。
あたまのきかいがげいいんなんだとわかっていても、てあしはぴくりともうごかせない。
いつのまにか手枷も足枷もとられているのに。
おさえつけられてもいないのに、どうしてもからだはうごかない。
ことばにならないこえがボスとたったふたりのくうかんにひびきわたる。
それでもボスはきかいをとめてはくれなかった。
きぜつすんぜんになるとすこしよわめられ、ましになったとおもったらまたつよくなる。
…そのくりかえしだった。
からだはてつのかたまりのようにおもく、うごいていないのにじぶんのいきがすごくきれているのがわかる。
ずっとさけんでいて、もうのどもかれているのに、ださずにはいられないくらいのしょうげき。
…はやくきぜつしてらくになりたいのに、ボスはそれをゆるしてはくれない。
「……ぁ、、ぁ"ぁ"………も、ゃめ…っ」
もう、どのくらいじかんがたったのかさえわからない。
たったすう10ぷん、1じかん、そのていどかもしれない。
それでも、もうたいりょくのげんかいだった。
「……10時間か。いいだろう」
カチッ
やっととまるんだ。
そうおもってきをゆるめたのがわるかった。
しょうげきがよわまってきて、とまりそうになったさいごのさいごで…
--ビビッッビィーッ
「ぁあ"あ"あ"ッッ!!」
さいしょとはくらべものにならないくらいのしょうげきがおそった。
でもそれがほんとうのさいごで、もうそれっきりしょうげきはおそってこなかった。