クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
琳歌「ひまちゃんはブルースターを傷つけることなんか、死んでも絶対にしない。」
伊織「死んでもって…そんなの、」
琳歌「わかるよ、私には。
ひまちゃんにとって"一番大切な人"はこーくんとひなくんだよ。
でも、"仲間"で"大切"なのはブルースターも一緒。だから2人を任せたんだ
ねぇ、今の幹部がブルースターに集まったのはただの偶然だと思う?」
「「「「「え、?」」」」」
琳歌「必然だよ。ひまちゃんが創った。
だって、全員ひまちゃんに会ったことがあるんだよ?藤井伊織に関しては"予測"のことも言ってる。
ひまちゃんは全て"視えた"上で行動してたんだよ。今回のことも、今までのことも」
…正直、琳の言う通りだと思う。
ひまが青星と"再び"関わりを持ったのは俺とひなの為。
ひまと琳の他に"仲間"を作らせるためだった。
そして、俺たち以外の十代目幹部は全員が過去にひまと関わりを持っていた。
彼方は助けてもらった恩人、凪と神楽は自分の記憶を消去した人、伊織は直接"予測"を受けた人、紫月は妹を守ってくれてた恩人。
それぞれが感謝するべき相手であり、恨むべき相手である。
それをわかっていながらも、ひまはこの5人を"青星"へ導いた。
それだけひまは青星を信頼し、大切にしている
刹那として青星を護っていたのがその証拠だ。
『…なあ、いい加減聞いていいか?』
どこか真剣で困惑気味の白の声がイヤホンから聞こえてきた。
琥珀「なにを?」
『…"虹羽百桃"のこと。』
「「「「「「っ!!」」」」」」
その名に反応したのは、雷、京、飛鳥、希輝、志、円の6人。
雷「…わかった。」
飛鳥「っ、雷っっ!!」
雷の言葉に顔を上げて雷を呼んだ飛鳥の顔は泣きそうに歪んでいる。
…それでも雷は言葉を続けた。
雷「……もう、潮時だろ?
そろそろ話すべきだ。俺らの"裏姫"のことを」
彼方「…裏、姫??どうゆうこと、ですか……?」
"裏姫"のワードに疑問を抱いたのは彼方だけでなく、関係者以外の殆どの奴らだ。
雷「俺たちが隠していた、"あの事"を。
全部話すよ
‥‥少し、場所を変えよう」
‥‥‥‥ようやく、全ての真実に辿り着くかも知れない。