クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
…でも、俺は契約違反などしていない。
……どういうことだ?
普段使わない頭を高速で回転させる。
だが、答えは出てこない。
『…もう情報は流さなくていい』
淡々としたその口調に、一生懸命回転させていた頭を急停止させた。
…流さなくていい?
俺「なんで…」
ポツリと、思わず漏れたのは仕方がないと思う。
だって向日葵の言葉は、永遠に続くと考えていた状況が今この瞬間に終わることを意味しているのだから。
『……お前の"ボス"も納得がいっていることだ。もう情報は流さなくていい。
お前は終わりまでそこにいろ』
"ボス"が?納得??
あれだけいっても意見を変えなかったあの人が、、?
俺「……何したんだよ?
お前は大丈夫なのか??もしかしてお前が代わりに」
『そこまでしてお前を守るつもりなんかねぇよ
俺はお前を使ったまでだ。
…何か不満があんのか』
最悪な事態を思い浮かべ、早口で向日葵に訊こうとしたが、向日葵はそれをバッサリと否定した。
…そうだよな。
琥珀や陽向はまだしも、俺なんかを自分を犠牲にしてまで守るわけがないよな。
俺「…いや、何も無い。
それよりも、本当に青星は……」
"ボス"は俺が辞めれば青星を潰すと言った。