クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
『あ、うん。そうだよな』
肩を叩かれたことによって、我に返った赤髪の少年は、少女から目を離すことなく言葉を続けた。
『俺は朝比奈琥珀、6歳。
"こー"でも、"琥珀"でも、呼び方は何でもいいよ!よろしくね!!』
なるべく怖がらせないように、満面の笑みで自己紹介した赤髪の少年、琥珀。
『あ、俺は水無月時雨。
陽愛の1つ上で8歳だよ!よろしくね』
栗色の髪の少年、時雨も、琥珀の横から自己紹介する。
『…こ、ぁ……桃井向日葵…です……。
6歳……』
ょろしく、おねがいします。と弱々しい声で、ぺこりとお辞儀をした。
『へぇー、俺と同い年なんだ?』
『(コクコク)』
もっと下に見えたー。と悪気なく、ニコニコと話しかける琥珀に、コクコクと相槌をうつ向日葵。
『私たちは向日葵のこと、"ひま"って呼んでるんだ!』
『へへっ!!俺たちとそっくりな名前でしょ〜?』
ニコニコとそっくりな笑顔を時雨と琥珀に向ける少年少女。
『ひーまっ!
好きな呼び方でだいじょーぶだよ!!』
『そーそー!
それに、敬語じゃなくて大丈夫っ!!
この2人は私たちの"親友"で"大切な仲間"なんだから!』
『……しん、ゆぅ……??
な、…かま?』
『そうだよ!ひま!!』
『よろしく!!ひまっ!』
『…うん…っ。
"こーちゃん"、"時雨"…よろしく…ッ』