クロ * Full picture of the plan * Ⅳ



そんな俺たちに対して、彼方たちは元々青星にいる訳だから、先代には逆らえない。



まぁ、慕ってあるからだろうけど。



…別に、仲間じゃないとか思ってるわけじゃないし、彼方たちもそれに口出しはしない。



だって、斗真たちもそれを認めているから。



神楽「…よし、僕も早退する!
ってゆーか、サボる!!」



唐突に、神楽が笑顔で言った。



伊織「は!?おい、お前バカかよ!?」



神楽「えー?伊織よりバカじゃないし〜」



伊織「っ、そーゆー意味じゃねーよ!!」



思わず、といったように反射的に突っ込んだ伊織は驚きながら怒っている。



それもそうだ。



今さっきまで、斗真が超不機嫌でとばっちりを受けたと疲れた顔で話していたのに、確実に説教になるサボりをすると言ったのだから。



凪「……別にいいんじゃね?」



紫月「ちょ、凪まで何いっているんですか!」



ただでさえ、もう決まったと言いたげな神楽を止めようとしているのに、凪はそれに賛成した。



今まで黙っていた紫月も、流石に凪の言葉に反論した。



彼方「まあ、別にいいんじゃねぇの?
斗真さんと蓮磨さんの授業は今日ないし」



伊織「そりゃあそうだけど…」



紫月「あとが怖いですよ?」



サボることに賛成な神楽、凪、彼方に対して、困惑顔でなんとか止めようとする伊織と紫月。



俺たちは元々サボるつもりだから、ただ観戦している。


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