クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
琥珀「わかった。時間は?」
『……0時までに来てくれればいい』
…0時?随分遅いな、、。
琥珀「了解。」
夜中に呼び出されるなんて初めてではないが、家というのがよくわからない。
いつもだったら、重要な話とかは家では話さないし。
「『………。』」
…特に話題がなく、沈黙となった。
それでも、向日葵は切ることをしなかった。
琥珀「……そういえば、明日、来るんだって?輝たちから聞いた。」
昨日、倉庫で和月たちと話していた時に言っていたのを思い出した。
『………ん、……。』
歯切れの悪い返事だが、来るのは確からしい。
琥珀「………じゃあ、また夜にな?」
『……ん。』
会うのに、無駄話するのはどうかと思い、どちらともなく電話を切った。
…向日葵の様子がおかしいことに気が付きながらも、俺は頭から振り払い、スマホを再びポケットにしまった。
そして、彼方たちを追いかけるべく、走って学校を飛び出した。